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タイザン5のおすすめ読み切り漫画4選|タコピーの原罪作者が描く熱い青春短編

/ 読み切り漫画ナビ編集部
青春感動

『タコピーの原罪』を読んで、作者のタイザン5という作家に興味を持った人は多いんじゃないでしょうか。

あの重くて痛々しい物語を描いた作家だから、他の作品も暗いのかな……と思うかもしれませんが、実は全然違います。タイザン5の読み切り作品の多くは、暗さよりも熱さが前面に出ているんです。

今回紹介するのは、ジャンプ+で無料公開されているタイザン5の読み切り漫画4作品です。恋愛、友情、自分との戦い——それぞれ違うテーマを扱っていますが、どれも「必死に生きている人間」の熱量がビンビン伝わってくる作品ばかりです。

「タコピーの原罪」とは違う、タイザン5のもう一つの魅力を知りたい方はぜひ。

タイザン5のおすすめ読み切り漫画4選

1. 『キスしたい男』─ 不器用すぎる高校生の、まっすぐな恋の話

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こんな人におすすめ
  • 不器用な恋愛描写が好きな人
  • 青春のもどかしさを味わいたい人
  • 男子高校生の心理描写に興味がある人

タイトルからして強烈な『キスしたい男』。

主人公は、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーにキスしてもらうために100万円を貯めることを目標にバイトに励む……という話です。

この作品は、「キスしたい」という欲望を真正面から描き、なぜ主人公そこに真っ直ぐに突っ走るのか?が肝になってきます。今回紹介する中では、一番タコピーに近い感情の揺れが得られる作品かもしれません。

タイザン5の描く若者って、みんな「必死」なんですよね。恋愛でも友情でも、何かに向かって全力で突き進む。その姿が不器用で、だからこそ美しい。

あと、ラストがすごくいい。ネタバレになるから詳しくは言えないけど、「ああ、こういう形の青春もあるんだな」って思える終わり方です。


2. 『ファイティングガールズ』─ 女子格闘技に懸ける、ふたりの友情と決意

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こんな人におすすめ
  • スポーツ漫画が好きな人
  • 熱い友情の物語を求めている人
  • 女性が主人公の青春ものが読みたい人

格闘技を題材にした読み切り。タイザン5の作品の中でも、特に「才能の差」を真正面から描いた一作です。

主人公の小梅は、地元の空手教室でエースともてはやされていた。でも、転校生のティアラちゃんにあっさりと倒されてしまう。「次は絶対勝つ」と決めて格闘技に打ち込むけれど、勝てないままどんどん月日が過ぎていく——。

才能の差って、本当に残酷ですよね。努力してもどうしても埋まらない壁がある。でも、それでも諦めたくない。諦められない。そういう葛藤がすごく丁寧に描かれています。

この作品を読んで思ったのは、タイザン5って負けの描写がめちゃくちゃ上手いということ。

勝つ人がいれば負ける人もいる。でも、負けた人の物語だって価値がある。むしろ、負けた人のほうが人間としてリアルなことが多い。この漫画はそういう「負けた側」の感情を、すごく誠実に描いている気がします。

そして負けている側だけではなく、勝った側にも想いがある両面から作品をうまく描いています。この二面性がタイザン5先生の味だなと感じています。


3. 『ヒーローコンプレックス』─ ヒーローになれなかった男の、ささやかな戦い

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こんな人におすすめ
  • 「普通」であることに悩んだことがある人
  • ヒーローものが好きな人
  • 地味だけど大切な決断を描いた話が好きな人

この作品、個人的にかなり刺さりました。兄弟がいる私にとっては涙なしには語れない作品です。

主人公・景は、かつて陸上選手を夢見ていた。弟の明に「俺はオリンピック選手、明は漫画家だな!」と宣言していた。でも現実には、景はしがない会社員に。一方で内気だった弟・明は、夢を叶えて人気漫画家になっていた。

景は、もう一度弟のヒーローになれるのか——。

この漫画のテーマは、夢を諦めた人間と、夢を叶えた人間の対比だと思います。

兄弟で同じスタートラインに立っていたのに、片方は成功して、片方は挫折した。その現実を受け入れながら、それでも「兄」としてのプライドを保とうとする主人公の葛藤が、すごく丁寧に描かれている。

派手な展開があるわけじゃない。でも、主人公が最後に取る行動は、確かに「ヒーロー」だった。そう思える作品です。

『タコピーの原罪』でもそうでしたが、タイザン5は普通の人間の尊厳を描くのが本当に上手い。


4. 『はなれたふたり』─ 時間が離してしまったふたりの、再会の物語

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こんな人におすすめ
  • 昔の友達と疎遠になった経験がある人
  • ノスタルジックな雰囲気が好きな人
  • 静かで余韻の残る作品を探している人

今回紹介する4作の中で、いちばんスポーツの「才能と努力」を描いた作品。

幼馴染の孝太郎とスバルは、いつもサッカーで張り合ってきた。お互いにライバルとして、切磋琢磨してきた。でも高校生になり、孝太郎はスバルとの才能の差に気付かされて——という話です。

この漫画が描いているのは、「才能の差」という残酷な現実

幼い頃は同じレベルだったのに、成長するにつれて差が開いていく。努力してもどうしても埋まらない壁がある。その現実を目の当たりにしたとき、人はどう向き合えばいいのか。

この作品は、YOASOBIと少年ジャンプ+のコラボ企画「NHKスポーツテーマ2024」の描き下ろし特別読切第1弾として発表されました。スポーツを通じて、友情と嫉妬、才能と努力、そして「はなれていく」ふたりの関係性を描いている。

スポーツ漫画としてはもちろん、青春の残酷さと美しさを描いた作品として、すごく読み応えがあります。

タイザン5の作品の中でも、特に「余韻」が強い一作です。読み終わったあと、しばらく何も考えられなくなる。


タイザン5作品の魅力とは?

ここまで4作品を紹介してきましたが、改めてタイザン5という作家の魅力について考えてみます。

曲がっているけれど、まっすぐな人間を描くのが上手い

タイザン5の作品に出てくるキャラクターは、みんな必死です。恋愛でも、友情でも、自分の人生でも、全力でぶつかっている。その熱量が、読者にダイレクトに伝わってくる。

「タコピーの原罪」も、登場人物全員が必死だったからこそ、あんなに重く刺さる作品になったんだと思います。

「負け」や「諦め」を誠実に描く

勝者の物語は気持ちいい。でも、敗者の物語のほうが圧倒的に多いし、リアルなんですよね。

タイザン5は、「負けた人」「諦めた人」「普通の人」の物語を、決して軽く扱わない。その誠実さが、作品に深みを与えている気がします。

そして、そこから反対側にいる人間の本当の姿を描く能力が高いのだと想います。

余韻の残し方が絶妙

タイザン5の読み切りは、どれも読後感が長く楽しめます。

読み終わって、しばらく次のページに進めなくなる。その余韻が心地いい。短編なのに、長編を読み終わったような満足感があります。


まとめ:「タコピーの原罪」とは違う、タイザン5のもう一つの魅力

今回は「タイザン5のおすすめ読み切り漫画」を4作品紹介しました。

  • 『キスしたい男』:アンジーへの想いと100万円、突然現れた同級生ニコ
  • 『ファイティングガールズ』:才能の差に苦しむ小梅と転校生ティアラの物語
  • 『ヒーローコンプレックス』:夢を諦めた兄と夢を叶えた弟の兄弟物語
  • 『はなれたふたり』:サッカーで張り合った幼馴染と才能の差

どれも「タコピーの原罪」のような重さはありません。でも、人間の感情を丁寧に、誠実に描いている点は共通しています。

「タコピーの原罪」を読んで、「この作家すごいな」と思った人にこそ、読んでほしい作品ばかり。全部ジャンプ+で無料で読めるので、気になったものからぜひチェックしてみてください。

他にもおすすめの読み切りを探している方は、タグページから「青春」や「感動」で絞り込んでみてくださいね。